結納について
結納は日本古来の婚約の儀式です。といっても、最近の結納は略式のものが主流ですが・・・。結納の形式は、日本という小さな島国の中でもかなりの地域差があります。例えば、関東は結納を「交わす」と言いますが、関西では「納める」と言います。
両家でよく話し合って、お互いが納得行く形を取ることが大切です。 <結納の主な形式> 仲人が使者となって両家を行き来して、結納品を運ぶ正式結納と、仲人と両家が一堂に集まる略式結納とがあります。 正式結納は仲人の負担が大きく、現代では略式結納が主流です。
さらに最近では、より簡略化した形として、仲人を立てずに略式結納を行うスタイルが増えています。ホテルや専門式場などでは、結納のためのパックプランを用意しているところもありますので、そういったものを利用する人も増えています。
<双方の慣習が違うときはどうする?> どちらかといえば男性側にあわせるケースが多いですが、結納品を挙式まで飾っておく女性側の環境も考慮しましょう。 一般的には関西のほうが関東よりもしきたりが複雑なので、簡略化するなら関東の形式にするとよいでしょう。
<結納の日取りの決め方> 結婚式の6〜3ヶ月前くらいの間に行うのが一般的です。双方で話し合って決めましょう。日時は、お日柄のいい日を選びますが、最近ではお互いに都合のよい週末や祝日に行うのが増えています。時間は、午前10時から午後3時ぐらいが多いようです。
場所は女性側の家がトップですが、レストランやホテルの一室を利用する人も増加傾向にあります。 <結納品> 価格はピンからキリまでありますが、カジュアルな1万円程度のものもあります。オーソドックスな結納セットの価格の目安は、関東式九品目で3万から5万以上。関西式は、一品ずつ台に載せて飾り付けをするので、関西式よりやや高めで、一式20万ほどするものもあります。
<結納当日の装い> 結納は結婚式に次ぐ、重要な儀式として位置づけられています。 古くは、全員が正礼装に威儀を正してのぞんだものですが、現在は準礼装や、略礼装にするのが一般的です。 男性はドレスアップしたダークスーツ、女性は和服なら振袖や訪問着、洋服ならエレガントなワンピースやスーツなどです。同席する仲人夫妻や、両親の服装も、当人たちの服装のレベルに合わせ、それよりも重々しくならないようにします。また、仲人婦人と双方の母親が、和服にするか洋服にするかは、当事者である女性の服装とバランスをとり、事前に打ち合わせしておくと良いでしょう。
<家族書・親族書の書き方> 結納の際には、家族書と親族書を取り交わします。 便箋にペンでも失礼ではありません。 書式はあらかじめ両家で話し合い、バランスを取りましょう。 家族書は、年長者から記入し本人は一番最後です。同居している家族のみ記入します。別所帯の兄弟姉妹は親族書に記入しましょう。
親族書は同居している家族以外の親族を、父方と母方にわけ本人との続柄、住所、氏名を記入します。 <仲人を立てる場合> 親の知人や男性側の会社の上司など、社会的地位がある性格円満な人にお願いするといいでしょう。仲人をお願いする人には、結婚が決まった時点でなるべく早く、内々に打診しておきます。結納の日程が決まったら、最低でも1ヶ月前には正式に依頼をします。
結納当日は、仲人に謝礼とお車代を手渡します。儀式の後の祝い膳がない場合には、酒肴料も用意するのがマナーですので、準備をしておきます。 <結納の歴史> 結納とは、「ユイノモノ」に由来する言葉だといわれます。
ユイ(共同体の労働力交換)の一員になるのに、飲食を共にすることから、家と家とが婚姻により、姻戚関係を結ぶための共同飲食、またはその酒肴をさすようになったというものです。 ほかに、結婚の申し入れ、すなわち「言い入れ」を「ユイイレ」と訛り、さらに「結納」と書いたという説もあります。
結納を「タノミのしるし」という地方があり、タノミ(田実)は陰暦8月1日の収穫祭のことでこの日、贈答する風習があったことに由来するようです。 このように結納は、さまざまな風習や語の意味が重なってできたとも推測されています。(^o^)